京都府の施策(令和7年度)
京都府の施策(令和7年度)
生息数と捕獲目標
令和5年度のシミュレーションにおいて、京都府内には推定約80,974頭のシカが生息していると算出されました。 府は個体数を半減させることを最終目標としており、令和7年度は年間26,000頭(メス15,000頭、オス11,000頭)の捕獲を目標値として設定しています。
農林業への被害状況
令和5年度の農作物被害額は約1億1,300万円で、令和2年度と比較して増加傾向にあります。 被害の内訳としては水稲(お米)への被害が最も大きく、全体の約60%(約6,900万円)を占めています。また、森林の下層植生についても、一部地域を除き依然として被害が見られる状況です。
捕獲実績の推移
過去10年間の推移を見ると、京都府全体の捕獲頭数は増加基調にあります。直近の令和5年度においては、総捕獲頭数は約2万4,000頭強となっており、ピーク時(令和3年度、約2万6,000頭)と比較すると微減傾向にあるものの、依然として高い水準を維持しています。
狩猟・捕獲に関する緩和措置と支援
個体数管理を推進するため、狩猟および捕獲に関して以下の措置がとられています。
狩猟期間の延長:シカおよびイノシシに限り、猟期が1ヶ月延長され、3月15日までとなっています(通常は2月15日まで)。
捕獲頭数制限の撤廃:1日あたりの捕獲頭数制限は撤廃されています。
捕獲報奨金の支給:捕獲活動へのインセンティブとして、4頭以上の捕獲を行った場合、雌雄の区別なく1頭目から一律4,000円が支給される仕組みとなっています(令和4年度改定)。